この記事の概要空から星が降ってくるような「満天の星空」を見たいと思った方にお贈りする、星空に出会うための完全ガイド
前編では、星空体験の素晴らしさと、星空に出会うためのヒントをご紹介しましたが、この中編では、具体的に星見スポットを探す方法を完全ガイド!
これさえ読めば、あなたも満天の星空に出会えるかも!
前編、後編はこちらからどうぞ!
前編・至高の星空体験
後編・そうだ、星見に行こう!

星のよく見える場所を探せ!

星見に行ってみたいんだけど、どこに行けばいいの?
星空に関心を持った方が最初にぶつかる壁。
この章では、具体的に「どこにいけばいいか」を探す方法をお話しします。

ネットの情報は役に立つの?

まずはGoogle先生に聞いてみよう!

えいっ!

画面キャプチャ:編集部

226万件ヒットしました^^
みんな知りたいんですよね〜

クリックしてみると、キレイな写真と、わかったようなわからないような説明文が出てきます。眺めていて、それはそれで楽しいんですけど・・・

はっきりいって、検索で出てくる情報は役に立ちません。
控えめにいっても、「脳内ツアー」をするにはいいですが、実際に出かけて星を見るのには圧倒的に情報不足で、検索性も一覧性もありません。

「星空探しの冒険」に出かけよう!

星見に行くのに一番手っ取り早いのは、旅行会社や星空ツアーガイドのパックに参加することですが、じぶんで場所を探して星を見に行くことは、お仕着せのツアーとは違う楽しみがあります。

地図」を手に入れて自分の行く先を自力で調べたり、必要な「装備」をそろえたり、降りかかるさまざまな「危険」に備えたり、一緒に旅立つ「仲間」を集めたり・・

それはまさに「星空探しの冒険」。あなたの冒険は、実はこの記事を読み始めたときから始まっているんです!

読者の星空冒険体験例をご紹介!

「星空探しの冒険」を体験した読者からの声が届いています。
その一部をご紹介しましょう^^

で、本題です^^

光害マップでまず目星をつけよう

光害マップは星見のための「冒険の地図」

冒険の始まりに必要なもの・・それは

地図 です。

どの場所がどれくらい暗い夜空なのかを色分けして教えてくれる「光害マップ」という便利なものがあります。

http://lightpolutionmap.info/ 日本付近の光害マップ

(C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info

光害マップは、人工衛星からの画像を元に作成された夜の地球の明るさを表す地図。色の付いているところが、人工の光がより強い場所。ご覧の通り、日本は世界でも有数の明るさになっていますね。
ちなみに、北極・南極周辺がとても明るいのは、オーロラの影響です。

光害マップは、人工衛星のサーベイの結果として、いくつかの研究機関からデータが公開され、ネットから利用することができます。上でご紹介したのはその1つ。英語版ですが、画面を開くだけで特に設定を変えなくても問題なく使えます。

(C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info

ただし、画面右上のスライダーを右いっぱいに寄せた方が、明るさの違いがわかりやすくなります。以降のこの画面キャプチャは、この状態のものを使用しています。

光害の元データは毎年更新されていて、最新は2017になっています。年によって微妙に自然条件や撮影条件が異なっているようですが、あまり違いを深く気にする必要はないようです。

 

光害マップで見る日本列島


(C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info

日本列島全体。
ほぼ人口の分布が、光害の分布と一致しているのがわかりますね。九州・島根の北が明るくなっているのは、漁船の集魚灯の影響。

光害マップの見方


色による星の見え方をざっくり説明しておきます。あくまで感覚的なものですが、紺・黒なら三つ星レベル。条件は良ければ満点の星空です。
緑は二つ星。天の川も見ることができ、じゅうぶんに楽しむことができるはず。
赤から黄色は一つ星。マチナカの星と割り切って、それに合わせた楽しみ方をしてみましょう。

「星空レベル」については、下の記事もご参考に!

【保存版】星空レベルを三段階に分けてみた

光害マップで見る星見ポイントガイド

日本各地を、ざっくり地方別に見ていきます。

北海道

(C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info

札幌を中心とした石狩平野一帯から旭川にかけては緑のベルトが続きますが、さすがは北海道、面積から見ると星の良く見えるエリアが広いですね。

とはいえ、人の住むエリアは広く点々と存在するので、街灯りの影響がないわけではありません。うまく灯りを避けさえすれば、多くのエリアで、近隣に三つ星エリアを見つけることができるでしょう。

ただし、北海道で注意すべきなのはヒグマ。究極の熊対策は「行かない」以外にありませんが、後編で一般的な話を少し書く予定です。

東北地方


(C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info

仙台を筆頭に、人口の多い都市は明るいですが、郊外に行けばしっかり青から黒。

標高の高い場所も多いので、市街地を避け場所を選べば星がよく見える三つ星レベルの場所はたくさんあります。
3大都市圏以外では、遠出をするよりも近場のいいポイントを探すほうが賢明です。

関東地方

(C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info

さすが大東京・・星見的にはガックリ状態。
圏央道の内側はほぼ全滅。太平洋側の海岸も、なかなか厳しい状態です。

でも、房総半島南部、伊豆半島南部、奥茨城、奥秩父あたりにはわずかながら三つ星エリアも。都心方向の街灯りは割り切って、九十九里・房総半島・奥多摩・丹沢など、近場で観光とセットにするのも手。

東京湾岸のベイエリアや工業地帯は、夜景スポットとしても楽しめるので、星はだめもとで夜の観光メインというアイデアも。

中部の山岳地方は、谷沿いに人口が密集し街灯りがかなり強く連なっていることにも注意です。ただし、すこし離れれば急激に暗くなるので、市街地を脱出する(=山側に上がる)ことがポイントです。

中部地方

(C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info

名古屋圏については東京と同じような状況。
ただし、東京圏ほど光の海は濃くはないので、距離的にさほど離れなくても素晴らしい星空に出会うことができます。

例えば、小牧ICから阿智村最寄りの飯田ICまで100km弱。2時間走れば日本第一級の星空に出会えます

南アルプス山麓のほかにも、飛騨・白山方面、伊勢を越えて紀伊半島南部など、三つ星エリアは豊富。

近畿地方

(C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info

京阪神エリアも事情は同じですが、紀伊半島南部の黒いエリアには刮目。星空にとっては、標高は正義、そして「過疎は正義」。

ただし、紀伊半島の山深くも先端部の海岸部も、アプローチは若干遠め。先端の串本までは大阪市内から200キロ、3時間弱。どのへんで折り合いを付けるかがポイントです。

京都、兵庫の北部は街は点在しているものの、黒の領域もところどころにあって、ていねいに探せば星見スポットが多く見つかりそう。それでも、大阪から豊岡まで高速で150キロ強、2時間少し。

明石橋経由で淡路島というのも手。大阪市内から120km、1時間半。

中国・四国


(C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info

瀬戸内地方は点々と都市が存在するので切れ目なく緑のベルトが続いていますが、三大都市圏と比べればずいぶんと穏やか。
どこに住んででいたとしても、少し郊外に出れば三つ星レベルの美しい星空に出会えることでしょう。

特に、四国南部・山岳部、中国山脈沿いの暗さが眼を惹きます。最近「鳥取県は星取県」キャンペーンに力が入っていますが、実は「中四国は、注目星国!(やや苦しい)」なんですよ。

九州

(C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info

北九州・福岡から熊本まで、緑のベルトが続きますが、山地には黒のエリアが多数

北部の人口集中部と点在する大きな都市さえ避ければ、少し足を延ばすだけで三つ星エリアに到達できます。

南西諸島

沖縄本島は南部はかなり明るいですが、北部は好条件です。

宮古島・石垣島・西表島は、市街地の中心は明るいですが周辺は急激に暗くなります。

離島は標高が低く水蒸気が多いという弱点はありますが、それをはるかにしのぐ空の暗さのメリットがあり、最高の星見スポットの一つと言えるでしょう。

 

(C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info

Googleマップでポイントを探そう

「光害マップ」を使っておおまかに行きたい場所の目星をつけたら、次はGoogleマップを使ってより詳細の状況を調べます。

Googleマップ

Googleマップは星見ポイント探しの必携アイテム。
目的地へのアクセス、地形、航空写真による詳細の確認、ストリートビューによる周辺状況の確認などが可能!

ここでは、例として「九州北部」で星の良く見える場所を探してみましょう。

7/6追記)
下記事例で取り上げた、東峰村を中心とする地域は現在「九州北部豪雨」の最中にあります。
読者の皆様におかれましては、本災害が収束し被害状況が明らかになるまでは、本地域にはむやみに立ち入らないようにお願いいたします。
また、災害の最中にある住民の皆様には、何よりもご無事であることをお祈りいたします。

(C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info

狙い目エリアは、九州北部光害マップで見つけた、上の「狙い目エリア」。光害マップでは青・黒の三つ星レベル。
福岡・北九州から50キロほどなので北と西の空は明るいことが予想されますが、東と南は絶好の条件が期待できますね!

まずはアクセスの確認

まずは自宅などの出発点から、通常の地図モードで、狙い目エリアへのアクセス方法を確認します。夜間に移動する可能性もあるので、できるだけわかりやすい経路(高速道路や幹線道路)でアプローチできるルートを引いてみて、所用時間を見積もります。

上の例では福岡市内から70キロ、約1時間30分。

詳細の地形から候補地をピックアップ

候補地を大まかにピックアップするのに便利なのがGoogleマップの「地形」のビュー。なるべく標高が高く見晴らしの良い場所を、進入経路から順にひろっていきます。

上の例では、全体的に山と谷が交錯していて、見晴らしのいい場所をいかに探すかがポイントになりそう。
候補Aは、周辺に起伏が少なく道も走っているので、まずは第一候補。
候補Bは、谷沿いの細い道を登っていくのでややリスクがありそうですが、周囲に人が住んでいなさそうなことが魅力。
候補Cは、最も標高の高そうな峠へのメインルートと思われ、途中に展望のよい場所があればいいポイントになりそうです。

航空写真で候補地周辺を詳しくチェック

候補地をピックアップしたら、Googleマップを「航空写真」にして、より詳細を見てみます。

まず候補A。

拡大して見ると、けっこう人家が多いことがわかります。
最高の条件ではなさそう。
でも、広い空き地と駐車場みたいな場所がありますね。

さらに拡大。

「広い空き地」は、どうやらグランドのようです。ただし人家のすぐ近くなので、ちょっとマイナス。

駐車場っぽい場所は、まさに広い駐車場でした。
このポイントはチェック!

続いて候補B

航空写真で見ると、ひたすら山の中を通る林道のようです。
途中からストリートビューの対象にもなってません。
これは、「Googleの車が入らなかった(入れなかった)」ということですから、かなりの悪路であることが予想されます。

ストリートビューで見られる終点。
どうやらこの場所は舗装されているようですが、離合は難しいかもしれませんね・・リスクが高そうなのでここはパス。

最後に候補C

拡大して見ると、点々と宿泊施設があるようですが、人家はほとんどないようです。「公園」など、なんとなく誰でも入れそうで広そうな場所をチェック。

拡大して見ると、上の「公園」は駐車場が近いものの、「信号」「交番」「飲食店」があることがわかりました。
信号は深夜でも消灯しないのでこれはマイナスポイント大。パスしたいところですが、駐車場や交番もあるので安全な待避地点としても価値があるため、Bプランとして残しておきます。

下の「庭園」は、林の中で見晴らしが悪そう。道路から遠くて夜間入れるかどうかも不明。ここはパス。

運動公園。ここは回りに施設も人家もなさそう、広くてよさげです。ただ、周囲の林がどれくらい視界を遮るか。
一応候補に残します。

青年の家。
ここも広い駐車場やグランドがあります。
夜に入れるのかどうかはHPか直接問い合わせて聞いてみるしかありませんが、ここも候補に残しましょう。

ストリートビューで最終チェック!

最後に「ストリートビュー」で、候補地点の周辺を360度を見渡してさらに詳細を確認します。以下のチェックポイントを参考にしてください。

  • 視界は開けているか。電線などはないか。
  • 自動販売機や街灯など、じゃまになりそうな灯りはないか。
  • トイレ、水道はありそうか。
  • 足場の状態、車止めなどの有無

候補Aの産業会館。
足場も良く見晴らしもよさそう、電線や大きな街灯も見当たらず、これはなかなか良さそうです!

候補Cの公園の交差点。
信号機は上り線下り線で計4基、歩行者用もある本格的?なもの。マイナスポイント拡大です。交通量もやや多いかもしれません。

候補Cの公園の交差点、反対側。右奥にあるのはトイレと思われます。トイレ拠点としては使えそうです。
ただし、トイレは自動販売機同様、夜はじゃまな光源になることもありますので、痛し痒しです。

候補Cの運動公園は、ストリートビューでは見ることができませんでした。これ以上知りたければ、現地を下見するしかありませんが、候補としては残しておく価値はありそう。

候補Cの青年の家。
ここもこれから先はストリートビューでは見ることはできませんでした。しかも入り口にゲートがあって、夜間は入れない可能性もありますし、そもそも勝手に入ってはいけない、と考えた方がよさそう。

「下見」をしよう!

ここまで、光害マップによるエリア探しからGoogleマップによるピンポイントの候補地探しまでをなぞってきました。今の時代、ネットだけでもかなり詳細な場所探しが可能であることがおわかりいただけたかと思います。

でも、ここまではあくまで推測。実際のところは現地に行ってみないとわかりません。できることなら、現地に足を伸ばして実際に確認(=下見)されることをオススメします。

下見しないとわからないこと

トイレなどは閉鎖されていることもありますし、ストリートビューでは「道路沿い」の状態しか確認できませんほんの少し歩くだけで、ダメと思っていたポイントの近くに素晴らしいスポットが見つかることもあります。(現に、候補Cの公園では、徒歩五分で信号の光も邪魔ににならないすばらしい展望の場所がありました)

特に、スマホの電波がどのくらい届くのかは超重要なポイント。安全の意味でも現地でさまざまなアプリを使う意味でも、安定した通信が可能な場所を優先させたいものです。

方位磁石を活用しよう

下見の際の必須アイテムが「方位磁石」。スマホなら、標準のアプリに入っています。
(iOSならSiriから「方位磁石」でカンタンに起動できます)
方位磁石で、自分の見たい方角の見晴らしがどの程度を確認しておくことは必須のチェックポイントです。

居住地別・モデルプラン

今の日本では、ほとんどの方は近くで星空を楽しむことのできない都市圏に住まれています。
それを踏まえて、お住まいのエリアに適した星空探しのモデルプランをいくつかご紹介します。

都市圏・近所でまず探してみる

東京・名古屋・京阪神の3大都市圏では、かなり遠出をしないと素晴らしい星空に巡り会うことができません。

そこで、すこし目標レベルを下げて、できるだけ近場で星を楽しむための星空探しプランをご紹介しましょう。

ただし、星空のレベルは一つ星。天の川はもちろん見ることはできませんし、オリオン座や北斗七星を確認するのがやっとかもしれません。

でも、自分で探した場所で、自力で見つけた星を確認することができれば、それは得がたい経験となるはずです。

このとき、オススメなのは、月や明るい惑星が見られる時期をセレクトすること。「前編」でご紹介した、「今月の星空」などでチェックしておきましょう。

AstroArts:星空ガイド
https://www.astroarts.co.jp/alacarte/index-j.shtml

その月の宵の時間に見える星空の絵、月の形と位置、その月に起きる様々な天文現象(月と惑星の接近、流星群、「食」など)が一通り書かれています。

また、治安の良い日本とはいえ、「身の安全」にはくれぐれも注意してください。「星が見える=暗い=危険」であることを肝に銘じ、できるだけ複数人で行くことをオススメします。

広い公園

都市部では街灯りから逃れようがないので、近隣に強い灯りができるだけ少ない場所を選ぶのがポイント。

広い公園はその代表例。
東京であれば、上の写真の木場公園や上野公園、新宿御苑、少し都心を離れれば昭和記念公園など、面積の広い公園がたくさんあります。

ただし、街灯はそれなりに明るく光っているはずなので、なるべくそこから離れた影になる場所を探してみましょう。

河原・海岸

広い川の堤防や、海岸沿いもマチナカの星見好適地です。
特にベイエリアは、橋や船舶、工場地帯などの夜景スポットとしても楽しめます。

上の写真は東京・若洲公園ですが、ゲートブリッジと東京湾を眺めるだけでも行く甲斐があります。

注意点としては、海岸地帯はテトラポットや段差など、暗闇の中では思わぬ危険があります。しっかり下見をして、危ない場所には近寄らないようにしましょう。

展望台

関西でいえば六甲山や生駒山など、近隣の山や峠の展望台もオススメです。
こういった場所の場合「夜景スポット」でネットを探すと様々な情報が入手できます。

夜景が美しいということは当然星には大きな期待はできませんが、それでも標高が高い場所であれば、市街地よりははるかに良い条件で星が見られるはずです。

地方都市や郊外・少し足を延ばせば素晴らしい星空が!

3大都市圏を離れた地方都市の場合も、前項の「公園・河原・海岸・展望台」のセオリーが当てはまります。自分の住んでいる場所のすぐ近くにも、きっと星見に適した場所を見つけることができるでしょう。

また、10キロから数十キロ郊外に離れれば、都市圏とは比べものにならない美しい星空に出会えるはずです。

「光害マップ・Googleマップ・地形・航空写真・ストリートビュー」の定跡通りに探してゆけば、自分だけの星見スポットを見つけることができるでしょう。

旅行のチャンスを生かそう

夏休み・冬休みなどで旅行に出かける機会があれば、千載一遇の星見のチャンスです。特に、都市圏から離れた高原や海岸・離島に出かける機会は逃さないようにしましょう!

ここでも、Googleマップとストリートビューが大活躍します。

宿泊地の近隣を事前に調べておく

まずは、宿泊地周辺、歩いて行ける範囲が第一候補です。
夜になればビールも飲みたくなるし、夜遅くまで出歩いてしまうと翌日にも差し支えます。

夜寝る前に、朝夜明け前に、30分だけ星を眺めに宿を出てみる。そんな無理のないスタイルでまずは計画してみましょう。

昼間に行った場所に夜にも行ってみる

不案内な旅先で、いきなり夜に知らない場所に出かけても、なかなか思うような場所を見つけることはできないものです。

夜に少し出かけて星を見に行こうとするならば、昼間に通った場所からセレクトし、昼間のうちに下見しておくことをオススメします。

日没(出)・薄明・月没(出)の時刻を事前に調べておこう

夏の関東で日没は19時ごろ、日の出は5時ごろ。旅行の際は食事や支度の時間もあるので、事前に星見・月見可能な時間や、日の出・日の入りが見られる時間を調べておきましょう。

前編:時間帯によっても星の見え方は変わる!

 

いかがでしたか?
この<中編>では、星空をめぐる冒険へのいざないと、具体的に星見スポットを探す方法をご案内しました。
次の<後編>では、実際に星見に行く際の様々なノウハウさらに興味を持たれた方への次のステップへのヒントをお届けします!

  • 光害マップ画像はhttps://www.lightpollutionmap.infoから取得しました。
    (C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info
    (C)Earth Observation Group, NOAA National Geophysical Data Center
  • 本記事で使用しているGoogleマップの画面は全て編集部でキャプチャしたものです。
  • Google および Google ロゴは Google Inc. の登録商標です。
  • 特に注記のない画像は編集部が撮影したものです。
  • 本記事で取り上げた場所は、いずれも編集部が実際に行ったことのある場所を取り上げていますが、「星がよく見える」という基準で選定したものではありません。本記事がその場所で星が良く見えることを保証するものではありません。

 

http://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/06/8a97e6c6c6d1c882ccc405bc6b776fc6-887x1024.jpghttp://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/06/8a97e6c6c6d1c882ccc405bc6b776fc6-150x150.jpg編集部星空入門天文Joy!  この記事の概要空から星が降ってくるような「満天の星空」を見たいと思った方にお贈りする、星空に出会うための完全ガイド。 前編では、星空体験の素晴らしさと、星空に出会うためのヒントをご紹介しましたが、この中編では、具体的に星見スポットを探す方法を完全ガイド! これさえ読めば、あなたも満天の星空に出会えるかも! 前編、後編はこちらからどうぞ! 前編・至高の星空体験 後編・そうだ、星見に行こう! 星のよく見える場所を探せ! 星見に行ってみたいんだけど、どこに行けばいいの? 星空に関心を持った方が最初にぶつかる壁。 この章では、具体的に「どこにいけばいいか」を探す方法をお話しします。 ネットの情報は役に立つの? まずはGoogle先生に聞いてみよう! えいっ! 画面キャプチャ:編集部 226万件ヒットしました^^ みんな知りたいんですよね〜 クリックしてみると、キレイな写真と、わかったようなわからないような説明文が出てきます。眺めていて、それはそれで楽しいんですけど・・・ はっきりいって、検索で出てくる情報は役に立ちません。 控えめにいっても、「脳内ツアー」をするにはいいですが、実際に出かけて星を見るのには圧倒的に情報不足で、検索性も一覧性もありません。 「星空探しの冒険」に出かけよう! 星見に行くのに一番手っ取り早いのは、旅行会社や星空ツアーガイドのパックに参加することですが、じぶんで場所を探して星を見に行くことは、お仕着せのツアーとは違う楽しみがあります。 「地図」を手に入れて自分の行く先を自力で調べたり、必要な「装備」をそろえたり、降りかかるさまざまな「危険」に備えたり、一緒に旅立つ「仲間」を集めたり・・ それはまさに「星空探しの冒険」。あなたの冒険は、実はこの記事を読み始めたときから始まっているんです! 読者の星空冒険体験例をご紹介! 「星空探しの冒険」を体験した読者からの声が届いています。 その一部をご紹介しましょう^^ で、本題です^^ 光害マップでまず目星をつけよう 光害マップは星見のための「冒険の地図」 冒険の始まりに必要なもの・・それは 地図 です。 どの場所がどれくらい暗い夜空なのかを色分けして教えてくれる「光害マップ」という便利なものがあります。 http://lightpolutionmap.info/ 日本付近の光害マップ (C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info 光害マップは、人工衛星からの画像を元に作成された夜の地球の明るさを表す地図。色の付いているところが、人工の光がより強い場所。ご覧の通り、日本は世界でも有数の明るさになっていますね。 ちなみに、北極・南極周辺がとても明るいのは、オーロラの影響です。 光害マップは、人工衛星のサーベイの結果として、いくつかの研究機関からデータが公開され、ネットから利用することができます。上でご紹介したのはその1つ。英語版ですが、画面を開くだけで特に設定を変えなくても問題なく使えます。 (C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info ただし、画面右上のスライダーを右いっぱいに寄せた方が、明るさの違いがわかりやすくなります。以降のこの画面キャプチャは、この状態のものを使用しています。 光害の元データは毎年更新されていて、最新は2017になっています。年によって微妙に自然条件や撮影条件が異なっているようですが、あまり違いを深く気にする必要はないようです。   光害マップで見る日本列島 (C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info 日本列島全体。 ほぼ人口の分布が、光害の分布と一致しているのがわかりますね。九州・島根の北が明るくなっているのは、漁船の集魚灯の影響。 光害マップの見方 色による星の見え方をざっくり説明しておきます。あくまで感覚的なものですが、紺・黒なら三つ星レベル。条件は良ければ満点の星空です。 緑は二つ星。天の川も見ることができ、じゅうぶんに楽しむことができるはず。 赤から黄色は一つ星。マチナカの星と割り切って、それに合わせた楽しみ方をしてみましょう。 「星空レベル」については、下の記事もご参考に! http://reflexions.jp/blog/ed_tenmon/archives/1000 光害マップで見る星見ポイントガイド 日本各地を、ざっくり地方別に見ていきます。 北海道 (C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info 札幌を中心とした石狩平野一帯から旭川にかけては緑のベルトが続きますが、さすがは北海道、面積から見ると星の良く見えるエリアが広いですね。 とはいえ、人の住むエリアは広く点々と存在するので、街灯りの影響がないわけではありません。うまく灯りを避けさえすれば、多くのエリアで、近隣に三つ星エリアを見つけることができるでしょう。 ただし、北海道で注意すべきなのはヒグマ。究極の熊対策は「行かない」以外にありませんが、後編で一般的な話を少し書く予定です。 東北地方 (C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info 仙台を筆頭に、人口の多い都市は明るいですが、郊外に行けばしっかり青から黒。 標高の高い場所も多いので、市街地を避け場所を選べば星がよく見える三つ星レベルの場所はたくさんあります。 3大都市圏以外では、遠出をするよりも近場のいいポイントを探すほうが賢明です。 関東地方 (C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info さすが大東京・・星見的にはガックリ状態。 圏央道の内側はほぼ全滅。太平洋側の海岸も、なかなか厳しい状態です。 でも、房総半島南部、伊豆半島南部、奥茨城、奥秩父あたりにはわずかながら三つ星エリアも。都心方向の街灯りは割り切って、九十九里・房総半島・奥多摩・丹沢など、近場で観光とセットにするのも手。 東京湾岸のベイエリアや工業地帯は、夜景スポットとしても楽しめるので、星はだめもとで夜の観光メインというアイデアも。 中部の山岳地方は、谷沿いに人口が密集し街灯りがかなり強く連なっていることにも注意です。ただし、すこし離れれば急激に暗くなるので、市街地を脱出する(=山側に上がる)ことがポイントです。 中部地方 (C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info 名古屋圏については東京と同じような状況。 ただし、東京圏ほど光の海は濃くはないので、距離的にさほど離れなくても素晴らしい星空に出会うことができます。 例えば、小牧ICから阿智村最寄りの飯田ICまで100km弱。2時間走れば日本第一級の星空に出会えます。 南アルプス山麓のほかにも、飛騨・白山方面、伊勢を越えて紀伊半島南部など、三つ星エリアは豊富。 近畿地方 (C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info 京阪神エリアも事情は同じですが、紀伊半島南部の黒いエリアには刮目。星空にとっては、標高は正義、そして「過疎は正義」。 ただし、紀伊半島の山深くも先端部の海岸部も、アプローチは若干遠め。先端の串本までは大阪市内から200キロ、3時間弱。どのへんで折り合いを付けるかがポイントです。 京都、兵庫の北部は街は点在しているものの、黒の領域もところどころにあって、ていねいに探せば星見スポットが多く見つかりそう。それでも、大阪から豊岡まで高速で150キロ強、2時間少し。 明石橋経由で淡路島というのも手。大阪市内から120km、1時間半。 中国・四国 (C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info 瀬戸内地方は点々と都市が存在するので切れ目なく緑のベルトが続いていますが、三大都市圏と比べればずいぶんと穏やか。 どこに住んででいたとしても、少し郊外に出れば三つ星レベルの美しい星空に出会えることでしょう。 特に、四国南部・山岳部、中国山脈沿いの暗さが眼を惹きます。最近「鳥取県は星取県」キャンペーンに力が入っていますが、実は「中四国は、注目星国!(やや苦しい)」なんですよ。 九州 (C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info 北九州・福岡から熊本まで、緑のベルトが続きますが、山地には黒のエリアが多数。 北部の人口集中部と点在する大きな都市さえ避ければ、少し足を延ばすだけで三つ星エリアに到達できます。 南西諸島 沖縄本島は南部はかなり明るいですが、北部は好条件です。 宮古島・石垣島・西表島は、市街地の中心は明るいですが周辺は急激に暗くなります。 離島は標高が低く水蒸気が多いという弱点はありますが、それをはるかにしのぐ空の暗さのメリットがあり、最高の星見スポットの一つと言えるでしょう。   (C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info Googleマップでポイントを探そう 「光害マップ」を使っておおまかに行きたい場所の目星をつけたら、次はGoogleマップを使ってより詳細の状況を調べます。 Googleマップ Googleマップは星見ポイント探しの必携アイテム。 目的地へのアクセス、地形、航空写真による詳細の確認、ストリートビューによる周辺状況の確認などが可能! ここでは、例として「九州北部」で星の良く見える場所を探してみましょう。 7/6追記) 下記事例で取り上げた、東峰村を中心とする地域は現在「九州北部豪雨」の最中にあります。 読者の皆様におかれましては、本災害が収束し被害状況が明らかになるまでは、本地域にはむやみに立ち入らないようにお願いいたします。 また、災害の最中にある住民の皆様には、何よりもご無事であることをお祈りいたします。 (C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info 狙い目エリアは、九州北部光害マップで見つけた、上の「狙い目エリア」。光害マップでは青・黒の三つ星レベル。 福岡・北九州から50キロほどなので北と西の空は明るいことが予想されますが、東と南は絶好の条件が期待できますね! まずはアクセスの確認 まずは自宅などの出発点から、通常の地図モードで、狙い目エリアへのアクセス方法を確認します。夜間に移動する可能性もあるので、できるだけわかりやすい経路(高速道路や幹線道路)でアプローチできるルートを引いてみて、所用時間を見積もります。 上の例では福岡市内から70キロ、約1時間30分。 詳細の地形から候補地をピックアップ 候補地を大まかにピックアップするのに便利なのがGoogleマップの「地形」のビュー。なるべく標高が高く見晴らしの良い場所を、進入経路から順にひろっていきます。 上の例では、全体的に山と谷が交錯していて、見晴らしのいい場所をいかに探すかがポイントになりそう。 候補Aは、周辺に起伏が少なく道も走っているので、まずは第一候補。 候補Bは、谷沿いの細い道を登っていくのでややリスクがありそうですが、周囲に人が住んでいなさそうなことが魅力。 候補Cは、最も標高の高そうな峠へのメインルートと思われ、途中に展望のよい場所があればいいポイントになりそうです。 航空写真で候補地周辺を詳しくチェック 候補地をピックアップしたら、Googleマップを「航空写真」にして、より詳細を見てみます。 まず候補A。 拡大して見ると、けっこう人家が多いことがわかります。 最高の条件ではなさそう。 でも、広い空き地と駐車場みたいな場所がありますね。 さらに拡大。 「広い空き地」は、どうやらグランドのようです。ただし人家のすぐ近くなので、ちょっとマイナス。 駐車場っぽい場所は、まさに広い駐車場でした。 このポイントはチェック! 続いて候補B 航空写真で見ると、ひたすら山の中を通る林道のようです。 途中からストリートビューの対象にもなってません。 これは、「Googleの車が入らなかった(入れなかった)」ということですから、かなりの悪路であることが予想されます。 ストリートビューで見られる終点。 どうやらこの場所は舗装されているようですが、離合は難しいかもしれませんね・・リスクが高そうなのでここはパス。 最後に候補C 拡大して見ると、点々と宿泊施設があるようですが、人家はほとんどないようです。「公園」など、なんとなく誰でも入れそうで広そうな場所をチェック。 拡大して見ると、上の「公園」は駐車場が近いものの、「信号」「交番」「飲食店」があることがわかりました。 信号は深夜でも消灯しないのでこれはマイナスポイント大。パスしたいところですが、駐車場や交番もあるので安全な待避地点としても価値があるため、Bプランとして残しておきます。 下の「庭園」は、林の中で見晴らしが悪そう。道路から遠くて夜間入れるかどうかも不明。ここはパス。 運動公園。ここは回りに施設も人家もなさそう、広くてよさげです。ただ、周囲の林がどれくらい視界を遮るか。 一応候補に残します。 青年の家。 ここも広い駐車場やグランドがあります。 夜に入れるのかどうかはHPか直接問い合わせて聞いてみるしかありませんが、ここも候補に残しましょう。 ストリートビューで最終チェック! 最後に「ストリートビュー」で、候補地点の周辺を360度を見渡してさらに詳細を確認します。以下のチェックポイントを参考にしてください。 視界は開けているか。電線などはないか。 自動販売機や街灯など、じゃまになりそうな灯りはないか。 トイレ、水道はありそうか。 足場の状態、車止めなどの有無 候補Aの産業会館。 足場も良く見晴らしもよさそう、電線や大きな街灯も見当たらず、これはなかなか良さそうです! 候補Cの公園の交差点。 信号機は上り線下り線で計4基、歩行者用もある本格的?なもの。マイナスポイント拡大です。交通量もやや多いかもしれません。 候補Cの公園の交差点、反対側。右奥にあるのはトイレと思われます。トイレ拠点としては使えそうです。 ただし、トイレは自動販売機同様、夜はじゃまな光源になることもありますので、痛し痒しです。 候補Cの運動公園は、ストリートビューでは見ることができませんでした。これ以上知りたければ、現地を下見するしかありませんが、候補としては残しておく価値はありそう。 候補Cの青年の家。 ここもこれから先はストリートビューでは見ることはできませんでした。しかも入り口にゲートがあって、夜間は入れない可能性もありますし、そもそも勝手に入ってはいけない、と考えた方がよさそう。 「下見」をしよう! ここまで、光害マップによるエリア探しからGoogleマップによるピンポイントの候補地探しまでをなぞってきました。今の時代、ネットだけでもかなり詳細な場所探しが可能であることがおわかりいただけたかと思います。 でも、ここまではあくまで推測。実際のところは現地に行ってみないとわかりません。できることなら、現地に足を伸ばして実際に確認(=下見)されることをオススメします。 下見しないとわからないこと トイレなどは閉鎖されていることもありますし、ストリートビューでは「道路沿い」の状態しか確認できません。ほんの少し歩くだけで、ダメと思っていたポイントの近くに素晴らしいスポットが見つかることもあります。(現に、候補Cの公園では、徒歩五分で信号の光も邪魔ににならないすばらしい展望の場所がありました) 特に、スマホの電波がどのくらい届くのかは超重要なポイント。安全の意味でも現地でさまざまなアプリを使う意味でも、安定した通信が可能な場所を優先させたいものです。 方位磁石を活用しよう 下見の際の必須アイテムが「方位磁石」。スマホなら、標準のアプリに入っています。 (iOSならSiriから「方位磁石」でカンタンに起動できます) 方位磁石で、自分の見たい方角の見晴らしがどの程度を確認しておくことは必須のチェックポイントです。 居住地別・モデルプラン 今の日本では、ほとんどの方は近くで星空を楽しむことのできない都市圏に住まれています。 それを踏まえて、お住まいのエリアに適した星空探しのモデルプランをいくつかご紹介します。 都市圏・近所でまず探してみる 東京・名古屋・京阪神の3大都市圏では、かなり遠出をしないと素晴らしい星空に巡り会うことができません。 そこで、すこし目標レベルを下げて、できるだけ近場で星を楽しむための星空探しプランをご紹介しましょう。 ただし、星空のレベルは一つ星。天の川はもちろん見ることはできませんし、オリオン座や北斗七星を確認するのがやっとかもしれません。 でも、自分で探した場所で、自力で見つけた星を確認することができれば、それは得がたい経験となるはずです。 このとき、オススメなのは、月や明るい惑星が見られる時期をセレクトすること。「前編」でご紹介した、「今月の星空」などでチェックしておきましょう。 AstroArts:星空ガイド https://www.astroarts.co.jp/alacarte/index-j.shtml その月の宵の時間に見える星空の絵、月の形と位置、その月に起きる様々な天文現象(月と惑星の接近、流星群、「食」など)が一通り書かれています。 また、治安の良い日本とはいえ、「身の安全」にはくれぐれも注意してください。「星が見える=暗い=危険」であることを肝に銘じ、できるだけ複数人で行くことをオススメします。 広い公園 都市部では街灯りから逃れようがないので、近隣に強い灯りができるだけ少ない場所を選ぶのがポイント。 広い公園はその代表例。 東京であれば、上の写真の木場公園や上野公園、新宿御苑、少し都心を離れれば昭和記念公園など、面積の広い公園がたくさんあります。 ただし、街灯はそれなりに明るく光っているはずなので、なるべくそこから離れた影になる場所を探してみましょう。 河原・海岸 広い川の堤防や、海岸沿いもマチナカの星見好適地です。 特にベイエリアは、橋や船舶、工場地帯などの夜景スポットとしても楽しめます。 上の写真は東京・若洲公園ですが、ゲートブリッジと東京湾を眺めるだけでも行く甲斐があります。 注意点としては、海岸地帯はテトラポットや段差など、暗闇の中では思わぬ危険があります。しっかり下見をして、危ない場所には近寄らないようにしましょう。 展望台 関西でいえば六甲山や生駒山など、近隣の山や峠の展望台もオススメです。 こういった場所の場合「夜景スポット」でネットを探すと様々な情報が入手できます。 夜景が美しいということは当然星には大きな期待はできませんが、それでも標高が高い場所であれば、市街地よりははるかに良い条件で星が見られるはずです。 地方都市や郊外・少し足を延ばせば素晴らしい星空が! 3大都市圏を離れた地方都市の場合も、前項の「公園・河原・海岸・展望台」のセオリーが当てはまります。自分の住んでいる場所のすぐ近くにも、きっと星見に適した場所を見つけることができるでしょう。 また、10キロから数十キロ郊外に離れれば、都市圏とは比べものにならない美しい星空に出会えるはずです。 「光害マップ・Googleマップ・地形・航空写真・ストリートビュー」の定跡通りに探してゆけば、自分だけの星見スポットを見つけることができるでしょう。 旅行のチャンスを生かそう 夏休み・冬休みなどで旅行に出かける機会があれば、千載一遇の星見のチャンスです。特に、都市圏から離れた高原や海岸・離島に出かける機会は逃さないようにしましょう! ここでも、Googleマップとストリートビューが大活躍します。 宿泊地の近隣を事前に調べておく まずは、宿泊地周辺、歩いて行ける範囲が第一候補です。 夜になればビールも飲みたくなるし、夜遅くまで出歩いてしまうと翌日にも差し支えます。 夜寝る前に、朝夜明け前に、30分だけ星を眺めに宿を出てみる。そんな無理のないスタイルでまずは計画してみましょう。 昼間に行った場所に夜にも行ってみる 不案内な旅先で、いきなり夜に知らない場所に出かけても、なかなか思うような場所を見つけることはできないものです。 夜に少し出かけて星を見に行こうとするならば、昼間に通った場所からセレクトし、昼間のうちに下見しておくことをオススメします。 日没(出)・薄明・月没(出)の時刻を事前に調べておこう 夏の関東で日没は19時ごろ、日の出は5時ごろ。旅行の際は食事や支度の時間もあるので、事前に星見・月見可能な時間や、日の出・日の入りが見られる時間を調べておきましょう。 前編:時間帯によっても星の見え方は変わる!   いかがでしたか? この<中編>では、星空をめぐる冒険へのいざないと、具体的に星見スポットを探す方法をご案内しました。 次の<後編>では、実際に星見に行く際の様々なノウハウと、さらに興味を持たれた方への次のステップへのヒントをお届けします! 光害マップ画像はhttps://www.lightpollutionmap.infoから取得しました。 (C)Jurij Stare, www.lightpollutionmap.info (C)Earth Observation Group, NOAA National Geophysical Data Center 本記事で使用しているGoogleマップの画面は全て編集部でキャプチャしたものです。 Google および Google ロゴは Google Inc. の登録商標です。 特に注記のない画像は編集部が撮影したものです。 本記事で取り上げた場所は、いずれも編集部が実際に行ったことのある場所を取り上げていますが、「星がよく見える」という基準で選定したものではありません。本記事がその場所で星が良く見えることを保証するものではありません。  編集部発信のオリジナルコンテンツ