齋藤勇太さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。最近発売されたケンコー・トキナーの「スタリーナイト」フィルターを使用し、千葉県の野島崎から昇る天の川を、追尾撮影と固定撮影を併用したコンポジット手法で撮影された作品です。

TAMRON 17-35mm EOS6Dm2 追尾60ss×2 iso3200 f4 35mm 固定360ss iso1600 f5 35mm ポラリエ、スターリーナイトフィルター

このフィルターは、発売以来かなり人気を呼んでいるようです。齋藤さんは使用感として夜空の色が平均化されること、色転びやムラが少なくなり処理時のストレスが少なくなることを挙げられています。

Google Mapに野島崎の夜の全天写真がアップされていました。星景撮影中とおぼしき人も何人か写っています。この画像を見る限り、海側の光害レベルは良さそうですが、灯台やその向こう白浜エリアの灯りはかなり強そうです。

このような場所で星空を撮影すると、空の暗い部分と明るい部分の差、特に色の差に苦しめられるものです。水銀灯・蛍光灯系の緑かぶりと、ナトリウム灯の黄色かぶりを抑制できるスターリーナイトフィルターは有効なものと推測します。

ただし、光害をすべてカットして問題を解決してくれるわけではないことには注意が必要です。従来の干渉フィルター型の光害カットフィルターと比較して効果が高いというよりも、中心と周辺の色のバランスの崩れがないのが最大の特徴です(*)。

(*)干渉フィルターは入射角の変化によって波長特性が変わってしまうため、広角レンズの場合は周辺が赤・マゼンタ・シアンなどに色かぶりすることがあります。

いずれにしても、街灯りから逃れることがなかなか難しい星景写真にとっては、有効なツールの一つであるといえるでしょう。

野島崎の天の川・「スターリーナイトフィルター」でhttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2019/04/4d800416fef8cb83e7c0081e8867a325-1024x683.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2019/04/4d800416fef8cb83e7c0081e8867a325-150x150.jpg編集部構造物齋藤勇太さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。最近発売されたケンコー・トキナーの「スタリーナイト」フィルターを使用し、千葉県の野島崎から昇る天の川を、追尾撮影と固定撮影を併用したコンポジット手法で撮影された作品です。 このフィルターは、発売以来かなり人気を呼んでいるようです。齋藤さんは使用感として夜空の色が平均化されること、色転びやムラが少なくなり処理時のストレスが少なくなることを挙げられています。 Google Mapに野島崎の夜の全天写真がアップされていました。星景撮影中とおぼしき人も何人か写っています。この画像を見る限り、海側の光害レベルは良さそうですが、灯台やその向こう白浜エリアの灯りはかなり強そうです。 このような場所で星空を撮影すると、空の暗い部分と明るい部分の差、特に色の差に苦しめられるものです。水銀灯・蛍光灯系の緑かぶりと、ナトリウム灯の黄色かぶりを抑制できるスターリーナイトフィルターは有効なものと推測します。 ただし、光害をすべてカットして問題を解決してくれるわけではないことには注意が必要です。従来の干渉フィルター型の光害カットフィルターと比較して効果が高いというよりも、中心と周辺の色のバランスの崩れがないのが最大の特徴です(*)。 (*)干渉フィルターは入射角の変化によって波長特性が変わってしまうため、広角レンズの場合は周辺が赤・マゼンタ・シアンなどに色かぶりすることがあります。 いずれにしても、街灯りから逃れることがなかなか難しい星景写真にとっては、有効なツールの一つであるといえるでしょう。読者の傑作画像をピックアップ