田中忍さんの作品。ナローバンドカラー合成によるおおいぬ座のIC2177カモメ星雲です。カモメ星雲はその形や複雑な構造と色合いから人気の天体ですが、ナローバンドで露出時間をたっぷりかけると、広がった外周部がさらに大きな羽根のように見える見事な姿となります。

BORG55FL with RD QHY16200A Hα: 10min x 10 S2: 10min x 8 O3: 10min x 8

この作品は200mmF3.6の小型天体望遠鏡BORG55FLを使用して撮影されたものですが、左下の「トールの兜」星雲の鮮やかな青が印象的なアクセントとなり、広がった星雲の非日常的な色が引き立ちました。

ナローバンドのカラー合成撮影は、総露出時間をじゅうぶん長く取る必要があり、撮影後の画像処理も複雑ですが、光害や月明の影響を受けにくく、じっくりと一つの対象に取り組むのによい手法で、ここ数年で急速に広がってきています。天体写真の基本を一通りマスターした次のステップのチャレンジとして、取り組まれてみてはいかがでしょうか。

かもめ星雲IC2177とその周辺・ナローバンドでhttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2018/11/1122tanaka-780x1024.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2018/11/1122tanaka-150x150.jpg編集部散光星雲深宇宙ナローバンド田中忍さんの作品。ナローバンドカラー合成によるおおいぬ座のIC2177カモメ星雲です。カモメ星雲はその形や複雑な構造と色合いから人気の天体ですが、ナローバンドで露出時間をたっぷりかけると、広がった外周部がさらに大きな羽根のように見える見事な姿となります。 この作品は200mmF3.6の小型天体望遠鏡BORG55FLを使用して撮影されたものですが、左下の「トールの兜」星雲の鮮やかな青が印象的なアクセントとなり、広がった星雲の非日常的な色が引き立ちました。 ナローバンドのカラー合成撮影は、総露出時間をじゅうぶん長く取る必要があり、撮影後の画像処理も複雑ですが、光害や月明の影響を受けにくく、じっくりと一つの対象に取り組むのによい手法で、ここ数年で急速に広がってきています。天体写真の基本を一通りマスターした次のステップのチャレンジとして、取り組まれてみてはいかがでしょうか。読者の傑作画像をピックアップ