熊崎克彦さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。北アルプスの涸沢を埋めつくさんばかりのテント。台風明けの秋の三連休、600張ものテントが集結したそうです。中央奥が北穂高岳、その左の鋭利な峰が涸沢槍。澄み切った稜線に天の川とアンドロメダ銀河が沈んでゆきます。

最近ある星景写真の大家の方にお話をお伺いしたのですが、純粋な天体写真から星景に入った人と、風景写真から星景に入った人では、地平線から下に占める面積に大きな違いがあるそうです。天体からの人はどうしても星を広く入れようとするため、風景の入れ方が少なく近景への迫り方が弱くなるとのこと。

この作品はその意味では、色とりどりのテント村に向かう(からやってくる?)人の光跡が強いアクセントとなり、作品に人々の息づかいと臨場感を感じます。稜線以下を1/5程度にして山をシルエットだけにする撮り方ももちろんあるでしょう。どちらが良くてどちらが悪いという話では全くないのですが、「星空の下にある情景」により主眼を置いた作品が今後増えるでしょうし、それは表現の引き出しが増えるよいことだと考えます。

いずれにしても・・・人口600人オーバーのテント村の発する光は凄いものですね^^ これはこれで、現代に生まれた新しい風景なのかもしれません。

Pageant of lights at Karasawa・涸沢テント村、光のページェントhttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2018/10/43628856_1921530451260842_5740143552524976128_o-684x1024.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2018/10/43628856_1921530451260842_5740143552524976128_o-150x150.jpg編集部星景自然熊崎克彦さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。北アルプスの涸沢を埋めつくさんばかりのテント。台風明けの秋の三連休、600張ものテントが集結したそうです。中央奥が北穂高岳、その左の鋭利な峰が涸沢槍。澄み切った稜線に天の川とアンドロメダ銀河が沈んでゆきます。 最近ある星景写真の大家の方にお話をお伺いしたのですが、純粋な天体写真から星景に入った人と、風景写真から星景に入った人では、地平線から下に占める面積に大きな違いがあるそうです。天体からの人はどうしても星を広く入れようとするため、風景の入れ方が少なく近景への迫り方が弱くなるとのこと。 この作品はその意味では、色とりどりのテント村に向かう(からやってくる?)人の光跡が強いアクセントとなり、作品に人々の息づかいと臨場感を感じます。稜線以下を1/5程度にして山をシルエットだけにする撮り方ももちろんあるでしょう。どちらが良くてどちらが悪いという話では全くないのですが、「星空の下にある情景」により主眼を置いた作品が今後増えるでしょうし、それは表現の引き出しが増えるよいことだと考えます。 いずれにしても・・・人口600人オーバーのテント村の発する光は凄いものですね^^ これはこれで、現代に生まれた新しい風景なのかもしれません。読者の傑作画像をピックアップ