続・α7Sフィルターレス改造+光映舎マウントアダプタ・ケラレ改善!

光映舎マウントアダプタでフラットを撮ってみた。

結論、周辺ケラレほぼ解消!
ノーマルα7S+STOKマウントアダプタ。
四隅がケラレてしまう。他の作例を見ても、同じような状態。カメラマウントの内径が小さく、平行光束がケられてしまうものと推測。
周辺ケラレはほぼ見られない。素晴らしい!
ちなみにこちらはEOS5D3。
さすが内径の大きいEFマウント、周辺ケラレはみられないが、ミラーボックスのケラレが起きている(画面下部)
ところで、フィルターレスの改造ボディの場合、オートホワイトバランスだとかなり赤くなるのだが、α7Sの「カスタムホワイトバランス」の機能がけっこう優秀。上記フラットもそれでホワイトバランスを設定した。
「カスタムホワイトバランス」は3個までカメラに登録しておける。フラット撮影時にホワイトバランス設定を登録し、撮影時にもその設定を使用すれば、本撮影とフラットのホワイトバランスを一致させることができるので、フラット補正の際の色の偏りの問題が改善できるかも知れない。
(フラット補正を1回しか経験していない分際で知ったようなことは言えないのですが・・・)
(共通データ)
FSQ106ED、フード直前にiPadを置いて撮影(自作フラットサポート画面使用)
raw撮影、ISO100、無修正jpeg出力(改造バージョンはホワイトバランス補正)

α7Sフィルターレス改造+光映舎マウントアダプタ

(8/17追記あり)
α7Sが改造から返ってきた。ローパスや赤外カットフィルターなどのCMOSセンサーの前に置かれているものを全て外して、CMOSセンサーむき出しにする改造である。
マウントアダプタも光映舎のネジ止め式のものに換装した。
理由は3つ。四隅のケラレの改善、カメラレンズで無限遠を出すこと、フィルターの使用。

ケラレの件は、(追記8/17) ほぼ解消されることがわかった。素晴らしい。少しは改善されそうな感じ。フラットを撮ったら別エントリで書く予定。

無限遠は、余裕で出た。手元のDistagon28mmの場合、フィルターなしで距離目盛2mで合焦。1mm近く余裕がありそうな感じ。
(追記8/17)マウント台座を残す本来の使用方法の場合、フィルターなしでは無限遠は出ないが、フィルターを入れると無限遠が出る。(フィルターは八仙堂の48mm薄枠UVを使用)

ちなみに、純正マウント部の状態だと、Distagon28mmでは無限遠は出なかった。EFレンズでも試しておくんだった・・

マウント部の4本のネジを外して元々装着されていたマウント台座を外し、マウントアダプタをボディにネジ止めする。
左の金属板は何のためのものかよくわからなかったが、残した状態だとカタカタ音がするので不要と判断して取り外している
(追記8/17)マウント台座を取り外してアダプタをネジ止めするのではなく、マウント台座は残したまま、ネジだけ外してアダプタをネジ止めするのが本来の使い方とのこと。この件については別エントリで書きます。

この4本のネジ、オレンジ色のロックペイント?で強力に固着されていて外すのに苦労した。
このためにホームセンターで精密ドライバー(中華製180円)を買っていたのだが、グリップが細すぎてまったく力が入らない。結局先の細い普通のドライバーを使用した。
光害カットフィルターLPS-D1(M48)を装着したところ。
このアダプタの隠れたメリットは、センサーの前にフィルターを装着できるため、カメラレンズ使用の場合のフィルターワークの幅が広がること。広角系レンズで光害カットやナローバンドの干渉フィルターが使えるのは大きい。

フィルターを交換するには、3本のネジを緩めて手前のEFマウント部を取り外して行うが、このときボディ側がむき出しになるのでかなり気を遣う。キャップがあると良いのだが。
(追記8/17)ニコンLC-58、キヤノンのE-58IIなど58mm径のレンズキャップが代用できるらしい。ただしものによっては内径が足りずすかすかで入らないこともあるので、自己責任で。
というか改造ものの記事は全て自己責任でお願いします。


バーダーの半値幅7nmのHαフィルターも手に入れた。この手のナローバンドフィルターは48mm径が主流で52mm径はあまり見ない。
光映舎のアダプタはフィルター径は52mmとなっていたので当初はステップダウンリング経由で48mmを付けようかと考えていた。クリアランスが足りるか心配だったので問い合わせたところ、48mmフィルター対応版のアダプタもあるとのことで、そっちにしてもらった。

α7Sと各種フィルターの組み合わせで、広角レンズから直焦点まで、ガス星雲をいろいろ撮ってみたい。次の晴れの日が楽しみである。

解決編・キヤノン328に48mmフィルターは装着できるか

ナローバンドに興味があり、Hαでいろいろ撮ってみようと思っている。
以前の記事で、52mmドロップインスクリューホルダに52->48ステップダウンリングでうまくいかなかったことを書いた。
結論、なんとかなりました。

リングの厚みが大きすぎてフィルターボックスに入らなかった。
そこで、逆転の発想で、46->48のステップアップリングを、フィルターホルダにはめこむ(接着する)ことを思いついた。

フィルターホルダーに46->48ステップアップリングを取り付けたところ。キヤノンの52mmドロップインホルダーの開口部は47mmほどなので少し緩めだが46mmフィルターがはまる。ただしそのままだとボックスと干渉するので46mmの雄ネジはツライチになるように大半をヤスリで削り取ってしまい、開口部にステップアップリングを接着剤で貼り付けた。
48mm専用になるが、52mmはプロテクトしか持っていないので無問題。
ちなみにフィルター径が48mmと小さくなってもケラレは心配ない。マウント側から見るとまだ余裕があるのがわかる。

IDAS LPS-D1 48mmフィルターを取り付けたところ。ステップアップリングが1mmほど出っ張るので薄枠のフィルターでないと入らない。1mm強ほど削る必要があった。
上がアマゾンで入手したカニ目レンチ。フィルター枠やレンズを分解する工具である。3000円。
下が左から48フィルター枠、フィルターの止めネジ、フィルターガラス。
フィルターガラスをカニ目レンチで取り外してから、フィルター枠を棒ヤスリで地道に削っている。フィルター枠には万一外せなくなった時用の切り込みを入れておいた。
枠を削るのには、山登りのアイゼンとピッケルを削るために持っていた大型の棒ヤスリを使用した。ヤスリをしっかりとした土台に置き、フィルター枠を乗せて地道に削る。100往復程度。削っている間にフィルター枠の白文字は全て消えてしまった。
さて、これで目処がついたのだが、おそらく枠を削らずに装着できる天文用フィルターはないだろう。
Hαフィルターはバーダーの半値幅8nmのものが安くてよさげなのだが,フィルター枠がかなり厚いのが気になる。削るのに骨が折れるようだとイヤだな。。。
電動工具も考えてみようか。
というわけでいろんなものが増殖するのであった。


ごめんねホロゴン α7S・RS改造への旅立ち

α7SのHα感度はEOS5D3よりも若干良い気がしないでもないが、やはり低い。

いろいろ悩んだが、改造に出すことに決意。IDASのRS改造である。
RS改造では、センサーの前のフィルター(ローパス、赤外カット)がすべて除去され、輝星のゴーストの問題は少なくなるが、カメラレンズで無限遠が出なくなる(公称値で0.63~83mm前ピンになる)。このため、カメラレンズでは使えず、望遠鏡直焦点専用とのことである。
 
しかし、光映舎のマウントアダプタを使用すれば、マウントアダプタ内にフィルターを装着することで光路が稼げる。
ちなみに、フィルターによる焦点のずれはフィルターの厚みの1/3程度らしい。IDAS LPS-D1フィルター48mmの厚みは2mm。0.6mm程度光路が稼げれば、カメラレンズでも無限遠が出る可能性がある。
という訳で、ヒトバシラーにチャレンジすることにした。
(追記)
無事無限遠出ました。マウントアダプタにフィルターを装着するまでもなく余裕で無限遠出ます。
 
ただし、光映舎のマウントアダプタは電子接点がない。つまり、AFはもちろん、EFレンズの絞り制御ができない。AFは天体では使わないのでいいのだが、絞り制御は問題である。望遠系は解放で使うことが多いのでまだいいが、標準〜広角は絞れないとつらい。
ところが、裏技があった。光映舎のマウントアダプタのページにこんなことが書いてあった。
<引用開始>
※EOSレンズを使用する場合、EOSレンズ単体では基本的には絞り開放ですが、任意の絞りを使用する場合は、レンズをEOSボディに取付、ボディ側で任意の絞り値に設定後、バルブにしてシャッターを開いている状態で、レンズを取り外せば任意の絞りの状態が保持されます。しかしこの方法は自己責任で行ってください
<引用終了>
なぬ!そんなことできるの??
というわけで試してみた。
へー。できるんだ。電磁絞りって通電していなくても動作するのね。
しかし絞りをセットするためのEOSがいるな。
時間が経過しても絞りがこのままなのかは検証中。
(追記)3日後に確認したが絞りはちゃんと絞られていた。ボディに装着したら解放に戻った。
しかし、とても悲しいことが一つあった。
光映舎のマウントは、レンズマウント部のネジを自分で外して取り付けるというお気軽とは言い難い仕様で、EマウントもMマウントも装着すらできなくなる。ごめんねホロゴン。君を装着する別のα7をいつか手に入れるから・・・