「ポラリエ」カテゴリーアーカイブ

時を越えて復活・自作ポタ赤用パーツ

今年の正月に帰省した際に、昔自作したポタ赤用のパーツをいくつか回収してきました。

ポラリエ+テレスコ工作工房の雲台ペース+
BORGアングルプレートの組み合わせの場合、
赤経軸のクランプネジとアングルプレートが
微妙に干渉してしまいます。
雲台ベースのクランプ穴が90度ずれていれば
問題ないのですが・・・
そこで、自作ポタ赤の極軸の先端に装着していた、
アルミ製の立方体を使ってみました。
ばっちり干渉回避です。
タカハシのAZ微動ステージと併用するとこのとおり。
激しいアンバランス感ですが(笑
こちらは三脚アジャスタ風赤緯微動装置。
AZ微動ステージを使わない場合は、これが1軸型の簡易極軸微動になります。
さすが自作品、手作り感満点(笑
40年近く経ってもエポキシ接着剤は立派に役目を果たしてます。

ポラリエにカメラを2台搭載する

本格的な冬が到来してしまいました。
福岡市内では、冬の間は完全な裏日本気候で、冬型が決まると雲に覆われる日が続きます。
冬型の間毎日晴れの続く関東地方が羨ましい。。。

となると、晴天を求めて太平洋側に脱出することになり、機動性に富むポラリエの出番。

というわけで、少しでも晴れの撮影機会を生かそうと、ポラリエにカメラを二台搭載することを試してみました。
前々から二台搭載したいと思っていたのですが、高名な淡路島の総統がバランスウェイト代わりにジャンクカメラを使っているという記事を某所での見て、最初は半分ネタで始めたのですが・・・
やっているうちにちゃんと二台搭載できそうなので、あーでもないこーでもないと試行錯誤することに。
テレスコ工作工房製雲台ベースのバランスウェイト軸のネジは1/4インチなので、最初はウェイト軸の端に直接自由雲台を付けてみたのですが、カメラが赤経軸から離れすぎて、うまくバランスが取れません。
そこで、雲台ベースにアルカスイスプレートを装着し、プレートの片側に自由雲台、反対側にウエイトシャフトを搭載してみました。
赤経方向も赤緯方向もバランスをしっかり調整できるので、なかなか安定した装着感。これはいけるね。
クランプを水平方向に回転できるパノラマ雲台にすればもっと具合がよさそうです。
ウエイトシャフトがじゃまになってちょっと構図が取りにくいのが難点ですが。
写真のクランプとプレートはガイド鏡固定用に使っているK-Astecのものなので、SXPとの同時稼働を考慮してさらにクランプ、プレート、パノラマ雲台をぽちってしまいました。小物がどんどん増殖していきます・・・
これについては到着次第レポート予定です。
ところで、SXシリーズのウェイト軸のネジはなぜかM6。1/4インチにしてくれれば、雲台が装着できのですが。
(2015/3/29記)
二台搭載を試してみたのですが、結論からいってなかなか運用は難しそうです。
一番の問題は、構図合わせの際に自由雲台のクランプを緩めると、赤緯方向に無理な力がかかってしまい構図がずれやすくなってしまいます。
頑張れば使えなくもないのですが、なかなか大変。
やはりポラリエはなるべく簡便に、軽量に使うのが吉、ではないでしょうか。

ポラリエの軽量化・BORGアングルプレート35VP

波照間でのポラリエの活躍で、ポラリエの真価はやはり撮影システムの簡素化・軽量化に発揮されると確信した。
そこで手に入れた新アイテム。BORGアングルプレート35VP、6000円。

重量55gと超軽量。アルカスイスプレート互換。

三脚に取り付けたところ。自由雲台を使うよりも軽量化でき、重心も低くなり安定度が増す。
ポラリエを乗せたときに不用意にずれないように、溝が掘ってあるのが優れもの。

プレートには1/4インチのねじ穴が2つ、3/8インチのねじ穴が一つ切ってあり、三脚とのバランスを調整できる。

ノーマルな使用法。重心がほぼ三脚の上になり、極軸望遠鏡も使用可能。
しかし、ノーマル接続では、天頂〜北天あたりをねらうとこのようにかなり苦しい姿勢になる。
こちらはリバース接続。重心が少し外に出てしまい、極軸望遠鏡も使えないが、天頂付近をねらう場合でも窮屈でなくなる。
星景用にはこっちがよさげだな。
カメラを除いた総システム重量が2kgを切った。OMD+12mmF2と組み合わせれば2.6kgを切る。
たぶんこれが現時点での最強・最軽量の星景撮影システムだろう。
一度やってみたいと思っているのが、月明かりの中の夜の縦走。
夕方から行動を始めて稜線の上で薄明を過ごし、夜半まで星景撮影、下弦の月の出を待って、ゆっくりゆっくり月夜の稜線を星景を撮りながら歩く。ちびりちびりやりながら夜明けを稜線のテント場で迎える。サイコーだろうな。モデルコースは双六発槍ヶ岳肩かな。


簡易赤緯軸・ポラリエ強化計画その3

ポラリエ雲台ベースを導入することで、赤経方向のバランスを取ることができるようになり、安定した駆動ができるようにはなったが、まだ問題があった。構図合わせのために雲台のクランプを緩めたとき、バランスが大きく崩れて雲台ベースに大きな荷重がかかり、ガクッとずれてしまった。雲台ベースのイモネジを締め増すことで持ちこたえるようにはなったものの、バランスの崩れには変わりなく、今度はポラリエのウォームギアに負担をかけることになる。
ポラリエのウォームギアにはそれなりに遊びがあるので、雲台のクランプを締めて手を離すと構図が少しずれてしまう。望遠200mm,300mmともなると、かなりのストレスである。
そこで導入したのがテレスコ工作工房の簡易赤緯軸ユニットDU-2。7800円也。
これで、雲台ベースと合わせて自由雲台なしでカメラを固定できるようになった。
重量は160g弱。小型の自由雲台よりも軽い。
上側のネジがクランプフリーの際の動作の重さを調整するためのもの。下側のネジがクランプ。
2つのネジを緩めて、レンズ側に固定される部分を外したところ。白いプラのリングが硬さ調整用、円錐形の部分がクランプが当たる部分。
カメラ側への固定はこのようにヘックスキーで行った方がしっかり固定できる。
EOS-M+EF70-200mmF4Lの組み合わせの場合、シャフト二本でちょうどバランスが取れる。
この構成でカメラから三脚まで一式約6kg。トータルバランスもいい感じ。
何回かこの構成で使ってみたが、赤緯、赤経方向ともにバランスをしっかり調整すれば、クランプフリーでスムーズに動くので、なかなか快適である。
簡易赤緯軸で運用する場合、カメラの縦横を調整できなくなるので、回転式三脚座が必須。それにしてもこのパーツ、実売1万円弱と結構高い。回転式三脚座のないレンズの場合は縦位置固定になってしまうので、自由雲台をもう1個かます必要がある。地平線を入れる星景撮影の場合同様である。
328を搭載したところ。ひと目、過積載w
延長シャフトに雲台を追加してようやくバランスが取れる。
これ以上の機材を積んだら、ポラリエが壊れそう。すでに相当寿命を短くしているかもしれないが・・
EOS-Mはボディが軽すぎて、328の標準の三脚座だとかなりトップヘビーになり、赤緯軸のバランスがすこぶる悪い。
とりあえずフードを外し、カメラ側のホットシューに気持ちばかりのおもり(OM-Dの外付けストロボ)でしのいでいる。
スライド式のプレートをかませば解決するだろうが、重量増にもなるし、悩むところ。
300mmレンズでAPS-Cの換算450mm。この画角になると微動がないのはさすがに辛い。
微妙な構図調整がなかなかうまくいかないのだが、それ以上に、天体を視野に導入するまでが難しい。
EF70-200なら、70mmで試写して構図を合わせてその後に200mmにズームする技が使えるのだが、300mm単焦点ではそれも使えない。
M8は明るい目立つ星雲なのでまだいいが、暗い天体で周辺に目印になる星が少ないと相当に辛そう。
いろいろな要素を考えると、328がこの構成のほぼ限界だと感じた。
これ以上を望むなら、GP2やPM-1のような小型赤道儀を飛び越えて、自動導入が付いた赤道儀を使う方が幸せだろうと想像(=物欲の誘惑w)


ドイツ式化・ポラリエ強化計画その2

重量級の機材を搭載する一番普通のやり方は、「ドイツ式赤道儀」にすることである。

ドイツ式にすれば赤経軸上のバランスをきちんと調整できるため、正確に駆動できる。
まずはいきなり完成図。これで追尾精度向上?!

追加したパーツはテレスコ工作工房のポラリエ雲台ベースPCB-EQ2。21800円也。
ポラリエの赤経軸と重心の距離が最短になり、しかも三脚の中心になるので安定する。

このパーツの最大のメリットは、極軸望遠鏡を付けたまま運用できること。
短時間・短焦点レンズでの運用の場合は極軸望遠鏡は不要だが、望遠レンズで安定した歩留まりを求めるなら、極軸望遠鏡はやはり有用である。さらに重量級の機材を搭載する場合、すべての機材を搭載した状態で極軸を合わせたい。この構成なら、撮影中にうっかり三脚につまずいて位置がずれてしまっても、すぐに極軸合わせをチェックできる。

ポラリエの雲台接続部分(左)を右に換装して使用する。取付はイモネジ2本。しっかり取り付けられるが、あまり簡単に取り外しできるものではないので、付けっぱなしで使う前提の設計。
2本のローレットネジをゆるめると、赤経方向にスムーズに動作する。

雲台を固定するローレット付きのネジ。6mm穴が空いていて、ヘックスキーなどでしめることができて便利。

テレスコ工作工房さんの製品の例にもれず?500g弱と結構な重量級。800g弱のポラリエにこういうパーツをくっつけるのは、ポラリエ本来の使い方ではないな。
しかし、中二ゴゴロ的には、コアファイターをガンダムにするような快感があるw

バランスウェイトはシャフト込みで900g弱。ステンレス製のウェイトは、ずっしりと安定感がある(笑
EOS-M+EF70-200F4の組み合わせ(約1.6kg)では、標準構成ではウェイトが足りないので延長シャフトも導入。シャフト長は40cmにもなった。


さて、この構成で試写してみたのが以下の作例。スタック枚数も少ないしピン甘だけど100万都市のど真ん中にしては上出来。
自宅ベランダからのM16,M17。極軸合わせは目分量方式。
EOS-M EF70-200mmF4LIS astoronomik CLSフィルター 絞り開放、15秒。ISO1600 DPPで収差補正、レベル修正後、Jpg現像、16枚スタック。

この構成で328も試してみたが、そこでさらなる問題が発覚。
構図合わせのために自由雲台を緩めると、その時点でバランスが大きくずれ、ポラリエに過大な力がかかってしまうのである。
ただでさえ重量級の機材を積まれてヒーヒー言っているリエちゃんに、さらなる一撃が・・・

そこで、解決策として、自由雲台ではなく赤緯軸を導入することになったのであった。