今回の撮影行でも強風に悩まされました。
1月のみつえ高原と同じか、それ以上の強風。
時折かなり強く吹き、
小物が飛ばされないかと心配になるほど。

前回のエントリのバラ星雲も、

全滅しているかと心配だったのですが、
みつえの時から2つ対策をしたので、
なんとか歩留まり50%程度に収まりました。
EOS6D(SEO-SP4) 300mmF2.8 60sec
JILVA-170ノータッチガイド ピクセル等倍
今回のブレ具合。
左が風の弱い状態。
中が捨てたコマの平均的状態。
右が突風にあおられた状態です。

α7S 300mmF2.8 30sec
JILVA-170ノータッチガイド  ピクセル等倍
人工衛星の通過時間は推定10秒
この写真は、前回のみつえ遠征での同じ焦点距離での画像。
このときは300mmでは全滅でした。
人工衛星の軌跡が、延々とブルブルしていますね。
風による震動が減衰せずに延々と続いていると推測。
赤道儀のバランスを正確に合わせてしまっていたので、
ギアの遊びと風によるブレがあいまって、
減衰せずに揺れ続けたのでしょう。
そこで、一つ目の対策として、
今回は赤道儀をかなり強めに(クランプフリーの時に鏡筒が動き出す程度)
「東側荷重」にしました。
バランスをあえて崩すことで、
ギアの遊びを片方にとどめてしまおうという目的です。


EOS6D(SEO-SP4) 300mmF2.8 60sec
JILVA-170ノータッチガイド ピクセル等倍
人工衛星の通過時間は推定60秒
こちらは今回のブレ。
軌跡を見ると、
風が強い時だけ(右側)ぶれていて、
そうでないとき(左側)は安定しているのがわかります。

途中、線が切れたように見えるのは、
かなり強い風に煽られていたためでしょう。
ギアの遊びをなくしても、
強い風が吹くと揺れてしまうのは仕方ありません。



延長筒。
左がbefore 右がafter
二つ目の対策。
三脚の延長筒を外しました。
延長筒自体の強度には特に不安はないのですが、
風による影響を避けるには、
重心が低いほどよいだろうという考えです。
でも、対策を同時に2つやったのは失敗でした。
どっちが効果があったのかがわかりません–;
東側荷重はブレの減衰を早くする効果、
延長筒を外したのはブレの絶対量を減らす効果が、
それぞれあると推測しているのですが。
風はきまぐれ、撮影現場で同じ条件で比較するのはムリなので、
どなたか、風洞実験で評価してほしいものです^^

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