付き合いの浅い人に「趣味はなんですか?」と聞かれて、「星を見ることです」「天体写真撮影です」と答えるときの、なんともいえないマイナー感、「いったいどこからどう説明したらいいの」的な感覚、皆さんも経験されたことがあるのではないでしょうか。

でも、天文趣味は実はもうメジャーなんです。「星を眺めること」は、現代人の必須の嗜みとなる時代が、もうすぐそこに来ています!

ニコンD850のティーザー動画

昨日開発が発表されたニコンの次期一眼カメラD850。
具体的なスペック等の発表が何もない中、ひっそり公開された動画がこれ。



いきなり全編、星景のタイムラプスです。
「星の写真を撮る」ということは、もはや写真文化の大きな1ジャンルになっていることの証でしょう。

宙(そら)ツーリズム推進協議会の設立

日経新聞
宇宙・星空を観光資源に 長野県など11月に推進協
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB24HBA_V20C17A7L31000/

 宇宙や星空を観光資源にして地域活性化に結びつけようと、全国各地の地方自治体や企業、大学などが11月21日、「宙(そら)ツーリズム推進協議会」を設立することになった。長野県、鳥取県、和歌山大学観光学部、全国の天文台で組織する日本公開天文台協会(JAPOS)、電通などが参加する予定だ。連携により情報発信や集客対策を強化し、新しいツアーの企画にもつなげていく。

長野県は宇宙県、鳥取県は星取県。
最近、星と宇宙を切り口にした観光振興の動きが始まっていますが、いよいよその動きを大きく取りまとめる流れが。

大手広告代理店の電通や、大手芸能事務所のオスカーも名を連ねています。ぶっちゃけ、潜在需要があってビジネスになると読んでいるからでしょう。



今後はどうなる?!

この流れの根本にあるのは、一つには「星の美しさ」という根源的なものが、写真技術の進歩によって広く可視化されたことにあるでしょう。SNSで数多くの美しい星空の画像が流通するようになり、より身近に星空の存在が感じられるようになったのです。

もうひとつは、その逆として「美しい星空」には希少価値があって、過疎で苦しむ地方ほどそこには「美しい星空」があるという事実。今後過疎がさらに進めば進むほど、地方と都市部の「星空格差」は広がります。それを観光開発に生かさない手はありません。

その結果、より多くの人が星空を見上げ、楽しむようになることは全ての天文ファンにとって歓迎すべきことです。天文の世界に今後流入してくるであろう人たちが、一度きりにならず末永く星空を楽しむためのさまざまな楽しみかたの提案を発信していく必要があります。

また、中高年の登山ブームによって山の自然が逆に毀損されてしまったようなことが起きないように、星を見る上での最小限のルールとマナーの啓発をしていかなくてはなりません。


天文リフレクションズでは来るべき「天文ファン500万人時代」に天文ファンに愛されるメディアを目指していきます!

 

 

  編集部天文コラム付き合いの浅い人に「趣味はなんですか?」と聞かれて、「星を見ることです」「天体写真撮影です」と答えるときの、なんともいえないマイナー感、「いったいどこからどう説明したらいいの」的な感覚、皆さんも経験されたことがあるのではないでしょうか。 でも、天文趣味は実はもうメジャーなんです。「星を眺めること」は、現代人の必須の嗜みとなる時代が、もうすぐそこに来ています! ニコンD850のティーザー動画 https://www.youtube.com/watch?v=epaRJ3eqKzk 昨日開発が発表されたニコンの次期一眼カメラD850。 具体的なスペック等の発表が何もない中、ひっそり公開された動画がこれ。 いきなり全編、星景のタイムラプスです。 「星の写真を撮る」ということは、もはや写真文化の大きな1ジャンルになっていることの証でしょう。 宙(そら)ツーリズム推進協議会の設立 日経新聞 宇宙・星空を観光資源に 長野県など11月に推進協 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB24HBA_V20C17A7L31000/  宇宙や星空を観光資源にして地域活性化に結びつけようと、全国各地の地方自治体や企業、大学などが11月21日、「宙(そら)ツーリズム推進協議会」を設立することになった。長野県、鳥取県、和歌山大学観光学部、全国の天文台で組織する日本公開天文台協会(JAPOS)、電通などが参加する予定だ。連携により情報発信や集客対策を強化し、新しいツアーの企画にもつなげていく。 長野県は宇宙県、鳥取県は星取県。 最近、星と宇宙を切り口にした観光振興の動きが始まっていますが、いよいよその動きを大きく取りまとめる流れが。 大手広告代理店の電通や、大手芸能事務所のオスカーも名を連ねています。ぶっちゃけ、潜在需要があってビジネスになると読んでいるからでしょう。 今後はどうなる?! この流れの根本にあるのは、一つには「星の美しさ」という根源的なものが、写真技術の進歩によって広く可視化されたことにあるでしょう。SNSで数多くの美しい星空の画像が流通するようになり、より身近に星空の存在が感じられるようになったのです。 もうひとつは、その逆として「美しい星空」には希少価値があって、過疎で苦しむ地方ほどそこには「美しい星空」があるという事実。今後過疎がさらに進めば進むほど、地方と都市部の「星空格差」は広がります。それを観光開発に生かさない手はありません。 その結果、より多くの人が星空を見上げ、楽しむようになることは全ての天文ファンにとって歓迎すべきことです。天文の世界に今後流入してくるであろう人たちが、一度きりにならず末永く星空を楽しむためのさまざまな楽しみかたの提案を発信していく必要があります。 また、中高年の登山ブームによって山の自然が逆に毀損されてしまったようなことが起きないように、星を見る上での最小限のルールとマナーの啓発をしていかなくてはなりません。 天文リフレクションズでは来るべき「天文ファン500万人時代」に天文ファンに愛されるメディアを目指していきます!      編集部発信のオリジナルコンテンツ